文系出身者 理系大学院 入学

文系出身者が理系大学院に入学する場合の注意点

文系出身者は理系大学院で不利なのか?

生命科学系・医学系の大学院入試の場合、文系出身者は不利なのでしょうか?
実際、私は文系出身者は不利だと思います。
しかし、それは入試という大学院生活のスタートラインでは不利だということです。

 

物理・化学・工学系の大学院の場合、文系出身というのは致命的です。
多分高校レベルから、百歩譲っても大学教養レベルから勉強し直さないと多分無理でしょう。

 

しかし、生命科学系・医学系の場合は、その後の努力次第で何とかなるのではないかと、私は思います。

 

だからといって「生命科学系・医学系は簡単だ」というのではありません。
理系特有の論理的な考え(仮説を立て、検証し、結論する)は生命科学系・医学系の根幹にありますし、偏見を廃した論理的な議論ができることは絶対に必要です。

 

しかし、そのような論理的思考ができるかどうかは、高校時代の文系・理系にはあまり関係がないのではないか?というのが私の実感です。
(ただ、数学が得意な人は、論理的思考の下地がある程度あると思いますが、それも文系・理系とはあまり関係ないようです。)

 

とはいうものの、ここでいう「論理的」というのは、せいぜい
「ある事件で、容疑者がA,B,Cの3人いる。AとCにはアリバイがある。だから犯人は、この3人の中ではBである。しかし、Bという証拠はないから、まだ捜査線上に浮かび上がっていない別の人間かもしれない」
という程度の、筋道立てた考え方といったくらいものです。

 

正直なところ、生命科学系・医学系の研究の99%以上は、ほとんど決まったフォーマットによって進められていきますので、柔軟な思考・豊かな発想・抽象的な思考能力を必要としない分野です(ちょっと言いすぎか?)。

 

反対に、地道な作業を黙々とこなす粘り強さや、ちょっとした変化を見逃さない注意力が必要とされます。

 

スポーツで言えば、天性のバランス感覚や柔軟性が必要な体操選手が数学や理論物理の研究者、
運動センスや才能を必要とせず、コツコツ練習してフルマラソン完走を目標とするのが生命科学系・医学研究者というところでしょう。

 

また、物理・化学系と違い、数学的知識は正直中学レベルで十分です。
統計学が必須ですが、計算自体はパソコンがやってくれます。
ただ、どの統計手法を使うかというのは、一般の数学的知識とはまた違うように思います。

 

ただ、文系の場合だと不利になる場合があります。
それは実験の場合です。

 

生命科学系の実験は基本的に化学実験ですから、薬品の濃度計算ができなければなりません。
そのためにモル計算ができなければ、教わった通りそのものしかできず、ちょっとした変化にすら対応できなくなります。

 

また、実験の測定原理を理解しているかどうか、この薬品を使う理由は何か、ということが分かっていなければ、実験が上手くいかないときのトラブルに対応できません。
それは「自分で考えることができない」ということにもつながってきます。

 

ですので、いくら文系出身者といえども、少なくとも高校レベルの化学の基礎知識(特に理論化学。モル計算ができるように)を身につける努力は、入試ではなく、入学後の研究を充実されるうえでは必要なことだと思います。

 


この参考書でいうと、4講・5講のところですね。

 

社会人のための大学院・大学を調べるならこちら!
↓↓↓
専門分野別・地域別・目的別に検索|新設大学院を検索

ホーム RSS購読 サイトマップ